JEC憲章

前文

 私たちJEC(日本福音教会)は、JEC信仰告白に基づき、ローザンヌ誓約、マニラ宣言に賛同し、イエス・キリストの再臨に至るまで、聖書信仰に立つ国内外の諸教会、宣教団体、諸団体と協力しつつ、世界宣教と愛の奉仕、正義と平和を求めることを通して、キリストの身体であり花嫁なる教会形成に邁進する群れである。

JEC信仰告白
第1条 沿革

 私たちJEC(日本福音教会)に属する教会と教会員は、スウェーデン・オレブロミッション(現インターアクト)の宣教師であった故ヘルゲ・ヤンソン師によって1950年に宣教が開始され、後に続く数多くの宣教師の方々によって、以来50年にわたる歴史の中で、培われ、引き継いできた信仰を、以下の如く告白(宣言)する。

第2条 特徴(性格、性質、キャラクター)

 私たちは、超教派的に見ればバプテスト(浸礼派)に属し、キリストにある(IN CHRIST)者であることを標榜(強調)し、主が与えられたカリスマ(聖霊の賜物)を認め、尊び、これを有効に用いる聖徒たちによって教会が建て上げられ、成長させられ、神の国が拡大されることを信じる。

第3条 聖書

 私たちは、旧新約聖書66巻は聖なる霊感によって記された誤りなき神の言葉であり、信仰と生活のすべてにおいて絶対に信頼し得る最高の権威を有することを信じる。

第4条 三位一体

 私たちは、生きておられるまことの神は唯一であって、父、子、聖霊が三位においてひとつであり、永遠に存在される神性と人格を有しておられることを信じる。

第5条 父なる神

 私たちは、父なる神が天地の創造者であり、これを保持、統治され、聖において完全、全知全能にして、恵みと愛に富み賜う方であることを信じる。

第6条 御子イエス・キリスト

 私たちは、イエス・キリストが、父なる神のひとり子であり、聖霊によって受胎し、処女マリヤより生まれ、罪のない生活を送られ、十字架にかかって世の罪の贖いのために身代わりの死を遂げ、葬られてよみにくだり、三日目に肉体をもってよみがえり、天に昇り、ご自分の民のために大祭司としてとりなしの祈りをされており、ご自分の王国を建てるために見える姿で再びこの世に来られることを信じる。

第7条 聖霊

 私たちは、聖霊が罪と義と裁きについて人にその誤りを認めさせ、信じる者を新生、聖化し、キリストに結び付け、救いの保証となられること、またすべての聖徒に内住され、助け、教え、導き、励まされ、慰められるお方であると信じる。私たちは、聖霊のバプテスマ、九つの賜物、聖霊による結実を信じる。また、聖霊のバプテスマ、聖霊の満たしは明確な体験であることをも信じる。

第8条 罪、赦し

 私たちは、すべての人が生まれながらに、その性質においても、思いにおいても、言葉、行為においても罪あることを認める。しかし、キリストを主、救い主と信じ受け入れるものは罪赦され、神の御前で永遠の生命を喜ぶものとなり、キリストを拒むものは刑罰を受け、永遠に苦しむものとなることを信じる。

第9条 教会

 私たちは、教会がキリストを頭とし、新生した人々のみが肢体であるところの生ける霊の身体であると信じる。また、目に見える地方教会は、イエス・キリストを信じる者の交わりであり、信徒は、バプテスマによってキリストと共に葬られ、よみがえらされ、礼拝、奉仕、福音伝道、相互援助において結ばれることを信じる。これら地方教会には、浸礼による洗礼と聖餐の礼典がゆだねられており、それぞれの地方教会は自治独立しており、それを基として他の地方教会との相互依存関係を保つものであることを信じる。