カリマンタンだより

インドネシア宣教師

高橋めぐみ

高橋めぐみ宣教師

 変わらないお祈りとご支援を感謝いたします。アンジュンガンは今果物の王様、ドリアンの季節です。毎朝山から収穫したドリアンを背中のかごに満載した村人が、祈祷会中の講堂の横を通過し、その強烈な匂いを残していきます。今年は実りが少ないとかで値段が高めです。インドネシアは7月末の大統領の交替劇以降、今は一応安定しています。(もちろんまだ爆弾テロ、アチェ、アンボンなど地方での問題は解決していませんが)。インドネシアルピアも一時1ドル12,000ルピアまで下がっていたのが現在は8000ルピアまで上がりまだじりじりと上がっています。いつまでかは保証がないものの、このような好転とも言える状況は執り成しの祈りの結果であると思います。緊張が高まった6月、7月、私が研修を受けていましたバツーYPPII(インドネシア宣教交友会)でも「インドネシアの国と民族のために」通常の祈祷会以外に特別に祈り会が何度か持たれました。他にも方々でこの国のための祈りが捧げられていたはずです。祈りを通して働かれる、統べ治める方、全能の主を崇めます。続けてこの国の平和と経済のためにお祈りください。

東ジャワ・バツーでのオリエンテーション

 4月から7月まで3ヶ月間、短期教育宣教師で滞在した東ジャワ・バツーに9年ぶりに訪れ、YPPII(インドネシア宣教交友会)のミッションオリエンテーション・コースに参加しました。朝5時の祈祷会から一日がスタートし、授業、作業、買出し、食事当番など神学校時代の生活を思い出しました。研修生は5家族と3独身女性の計13人で、私以外は皆インドネシア人でした。

オリエンテーションのメンバー

 マタイ28章19〜20節の大宣教命令に忠実に従って、インドネシア全土そして他国への宣教機関(交わりも含めて)として1961年より奮闘してきたこのYPPII全体、及び各セクションの働きを知ることができ、根底に流れる熱い宣教スピリットにも触れることができ感謝でした。このYPPIIのスタッフの方々と交われたこと、共同生活を通してどっぷりインドネシアの生活に漬かったこと(例えば朝から揚げ物と甘い紅茶とごはんというメニュー)により以前よりこちらの人の生活、考え方を理解できるようになったことなどもいろいろ益になりました。健康も支えられました。お祈りを感謝します。

エンティコン

 お祈りいただいていた寮母、エンダン姉の健康(血液の病気)ですが、検査の結果は良好で、今は1ヶ月に一回スルカムという病院で薬によって治療がなされています。一時は家族の元に帰るために荷物をまとめ始め、寮の子供達と涙、涙というところも通ったようですが、スルカムの病院で再検査したところ「大丈夫」という結果をもらい、今は喜びをもって奉仕されています。子供達は31人に増え実際の生活面と共に霊的によく指導されています。7月末の新学期からはATI神学校より毎週セバスティアンという3年生の男子神学生が片道約5時間かけて週末奉仕に向かっています。おかげでエンティコンの寮との連絡がスムースになりました。寮に電話がなく、距離的にも離れているために連絡をとるのが困難でしたが今は毎週報告を聞くことができています。また私も月1回くらいのペースでエンティコンで奉仕し始めています。

エンティコンで週末奉仕しているセバスティアン神学生

 7月には3人の新高校1年生の子供達が家にやってきました。現在高2の女の子と合わせると4人で、皆エンティコン出身です。男子二人はキャンパス内にある男子寮に住み、毎日午前中は家にやってきて草刈や修理など作業にきます。女の子たちは一緒に住んで、そうじや炊事を手伝います。そして午後から近くにある高校に通っています。この西カリマンタンの課題の一つは「教育」であると思います。家庭の経済事情とともに「距離」というものが子供たちの勉学を困難にしています。エンティコンの寮へは、遠くて家から学校に通えない村々の子供達が集まり、小、中学校に通っています。しかし、エンティコン周辺には高校がありません。それで中学が終了すると村に戻って農業を手伝うか、女子であれば結婚という選択になるのです。それでエンダン姉は子供たちが勉強を続けられるように受入先の家を一生懸命探しているといった状態です。現在高2のイーダも、もしこのアンジュンガンで受け入れられていなければ、親に結婚させられていたと言っていました。(余談になりますが、先日35才でもう孫がいる女性に会い、現在尚独身の私は絶句したのでありました。)

エンティコンから来た子どもたちと一緒に(右からイーダ、クスナディ、スニ)

 このアンテオケ館で受け入れた4人のうちの2人、イーダとクスナディは初期の奉仕者であり、昨年癌で天に召されたユリウス・タンド師時代に入寮した子供です。タンド師は毎朝、食事前に聖書を開いて御言葉を語ってくれたと言っていました。尊敬する霊の父であったようです。先日この2人の誕生日を祝った時にはそれぞれが一番好きな賛美を歌ってくれ、そして祈りの課題を述べてくれました。2人ともの祈りの課題は家族の救いでした。アニミズムと混淆したカトリック信仰、イスラム教徒の家に下宿したためイスラム教に入信した兄…。ドゥクン(呪術師)とその儀式にかかわる生活…。食事前の祈りでも彼らは毎回家族のために祈っています。そして、イーダの方はもし神様の御心ならば献身して仕えていきたいという願いがあります。クスナディ(男の子)も無口ですがまじめで、毎週のキャンパスでの礼拝で喜んで奏楽奉仕をしています。エンティコンの寮「グロリア」は日本からの尊い献金によって1997年に建てられて4年経ちましたが、時の経過と共に子供たちも成長しています。

アンジュンガン神学校での奉仕

 7月21日からATI神学校は新学期を迎え、私も本格的な奉仕に入りました。授業の準備、メッセージの準備…言葉がまだまだ不自由なので準備にとても時間がかかります。授業は英語と仏教・ヒンズー教を教えていますが、仏教・ヒンズー教の方はいろんな用語も難しく、説明にまさに「四苦八苦」という言葉がぴったりです。しかし、聞く学生はもっと大変だろうなあと想像します。主の助けがあるようお祈りください。

図書館にて

 午前中、教える時以外は図書館で本の注文などの仕事に携わっています。先日はバンドン日本語フェローシップより本の献品がありました。バンドンでは4月から月1回の割合で日本語による礼拝がスタートしましたが、7〜8人と、たとえ人数は少なくても海外宣教のために献げていきたいということで今までの礼拝献金から20数冊の本を購入して送ってくださいました。4月には日本から個人で図書のためにと指定献金もあり、図書の数は少しずつ増えています。(現在本の種類は約4000冊で、冊数は6700冊です)今後は一般書(例えばコンピューターについてとか)も揃えていく必要と、図書館専用のパソコン導入が祈りの課題となっています。

 また週末は6人の神学生たちの週末奉仕チームの責任者となりました。私の担当はエンティコン、プニティ、スゲドン、そしてムンパワの教会です。プニティとムンパワの教会はイスラム地域の圧力もあって教会の看板および十字架を掲げることができません。それで外から見たところでは教会であることがわかりません。プニティの方はイサク伝道師の元で礼拝も活気づいてきていますが、ムンパワの教会は礼拝人数も少なくなり、細々と礼拝しているといった印象でした。教会ができて約10年ということですが、礼拝に集う人が増やされ活気づいてくるといろいろな妨害に合うようです。エンティコンでも寮のチャペルで毎週礼拝をしていますが、子供たちによると、勢いよく賛美し礼拝が喜びに満ちて祝福されていると、それを快く思わないためか石を投げられたり、電気を切られたりすることがあると言っていました。教会に忍耐と共に宣教のビジョンが与えられ続けるようにお祈りください。

献金の行方

  いつもお祈りの支えと共に尊い献金を捧げてくださりありがとうございます。皆様からの献金は日本福音教会(JEC)の諸教会からの献金と合わせて、私の生活活動費、神学生奨学金(7月より33人に)、ATI神学校援助、プニティ伝道所、エンティコン小中学生寮の援助などに用いさせていただいています。また一部は大きなプロジェクトのために(例えばポンティアナックでの新しい寮の建設など)プールされています。インドネシアの経済の向上を祈りつつも、現在の状況では皆様からのサポートが大きな力となっています。

祈りの課題/感謝と報告

  • プニティのイサク伝道師の奥さんはシンタン県より異動できたため、現在は夫妻で奉仕できています。

  • 日本より奨学金サポートしていましたテモテウス神学生(4年生)は肩の癌のために7月初めに天に召されました。 >エンティコン、エンダン姉の血液検査の結果は良く、現在薬で治療を続けています。寮での奉仕は続けられます。お祈り感謝いたします。

  • バツーのミッションコースは守られ祝福されました。感謝。

  • 新メガワティ大統領のために。インドネシアの経済回復、平和のために。

  • ATI神学校での奉仕のために。授業の準備、メッセージの準備。インドネシア語が更に向上するように。

  • ATI神学校のスタッフの祝福。神学生の学びと奉仕のために。

  • 健康が守られるように。霊性も守られるように。

  • 11月末の就労ビザ延長の手続きがスムースに済むように。

  • 交通事故から守られるように。特にエンティコン(片道5時間の山道)との往復、ポンティアナック(州都)との往復が守られるように。

  • シンタンにYPPII管轄下のミッションスクール、小、中、高校がありますが、そのうち小学校が経済的に経営が困難になっています(生徒は120名。すでに赤字が累積しており、教師の給料が払えない状態)。日本の諸教会にもぜひ覚えていただきたいと連絡がありました。

  • プニティ教会、エンティコン小、中学生寮のために。

    祈りのしおりをダウンロードできます。